水栓金具図面の見方
水栓金具

①水栓金具の取り付け穴
- 洗面ボウルや手洗いボウル(以下、ボウル)に水栓金具を取り付けるインセットタイプの場合、あらかじめ水栓金具用の穴径を確認してください。
その取り付け穴と水栓金具側の穴径を確認し、設置可能かに関しても確認してください。
※インセットタイプ:
ボウルの内部に水栓金具を取り付けるタイプ

※アウトセットタイプ:
カウンターなど、ボウルの外部に水栓金具を取り付けるタイプ

②スパウトの長さ、③吐水角度
- スパウトの長さが短いと手が洗いにくい可能性や、セット不可の可能性があります。
十分にボウルとの寸法確認をしてください。 - 吐水角度によっては、ボウルの寸法との兼ね合いで、希望の手洗い位置に水が落ちない可能性があります。
ボウルの排水目皿位置に、水が落ちるとバランスが良いと言われています。
※スパウトとは水が流れ出る水栓金具の吐水パーツのことを言います。

④吐水口の高さ
- スパウトの長さに対して、ボウル側の水の落ちる位置までの高さが高すぎると水はねの可能性があります。
ボウルの底面より180mm以上あると理想で、ボウルのあふれ面から、水栓金具の吐水位置までの寸法が100mmだとバランスが良いと言われています。
但し、水はねに関して、使い方によって程度が異なるので、適切な位置に水を落とすことで軽減は可能です。
※あふれ面:水があふれはじめる水平面のこと。
※水はね:ボウルの外や床に水が飛び出すこと。
【理想のバランス】


⑤カウンター厚み
- 主にアウトセットタイプの水栓金具に関してですが、
水栓金具を選定するうえで、カウンターの厚みも重要となり、すでに設置済みのカウンターの場合は、
カウンターの厚みで設置可能なものを選定する必要があります。
図面のように、【最大30mm/最小5mm】の場合は、カウンターの厚みがこの範囲内であれば設置可能となります。

⑥フレキホース寸法
- 長い場合は、たわませて納める場合がほとんどですが、短い場合は止水栓まで足りず、取り付け自体が不可となる場合があります。
但し、メーカーによってたわませ不可のものや、たわみの範囲が決まっている場合があるので、図面等の確認が必要です。 -
フレキホースはシングルレバー混合水栓には基本付属(図面要確認)しておりますが、
単水栓など付属していない場合が多いので、別途購入する場合は、少し長さ等は余裕を見ての購入をおすすめします。
また、現場様で手配も可能なのでご確認ください。 - フレキホースはカット可能ですが、カットする場合はメーカー保証適用外となりますので注意が必要です。
※フレキホース:水栓金具本体と止水栓をつなぐ部材のこと。
詳しくはフレキホースの施工・使用上のご注意をご覧ください。
⑦G1/2とは
- 止水栓と接続する部分の口径のことで、接続可能かどうか確認が必要です。
⑧引き棒の有無
- 引き棒ありタイプの場合は、排水目皿との接続や、引き棒上部の出寸部分が背面の壁に干渉しないか、など確認が必要です。
詳しくは洗面器・手洗器のプランニング・構成部材をご覧ください。